Android Flash Tool を使用してフラッシュする

Android Flash Tool は、開発とテスト用に事前ビルド済み Android ビルドをデバイスにフラッシュできる、ウェブベースのツールです。

Android Flash Tool は以下のデバイスをサポートしています。

要件を満たす

Android Flash Tool を実行するには、次の要件を満たしている必要があります。

USB 接続を有効にする

デバイスで Android を実行する前に、USB 接続を有効にする必要があります。

  1. 開発者向けオプションで OEM のロック解除と USB デバッグを有効にします。

    1. 設定アプリで [デバイス情報] をタップします。
    2. [ビルド番号] を 7 回タップします。
    3. 開発者向けオプションが有効になりました」というメッセージが表示されたら、[<-] をタップします。
    4. [システム] をタップし、[開発者向けオプション] オプションをタップします。
    5. [OEM ロック解除] と [USB デバッグ] を有効にします。[OEM ロック解除] が利用できない場合は、インターネットに接続して、デバイスをチェックインします。それでもチェックインできない場合、電話アプリで「*#*#CHECKIN#*#*(*#*#2432546#*#*)」と入力することで、強制的にチェックインさせることができます(SIM は不要です)。番号を入力すると(通話ボタンを押す必要はありません)、テキストが表示されなくなり、成功の通知が表示されます。

    OEM のロック解除が利用できないままだと、デバイスは携帯通信会社によって SIM ロックされ、ブートローダーのロックを解除できなくなります。

  2. デバイスをワークステーションの USB ポートに接続します。

デバイスをフラッシュする

  1. 使用するマシンで Android Debug Bridge(adb)を実行している場合は、adb サービスがフラッシュ処理に干渉しないように、事前に以下のコマンドを実行して adb サービスを停止しておいてください。

    adb kill-server
  2. 開発用ワークステーションのブラウザから flash.android.com にアクセスします。スタートページが開きます。

  3. [Allow ADB access] をクリックし、ツールが adb 経由でテストデバイスと通信できるようにします。

  4. [Add new device] をクリックします。

  5. リストからデバイスを選択して、[Connect] をクリックします。このリストには、完全なデバイス名が記載されていない場合があります。

  6. デバイスの画面で、[このパソコンからの USB デバッグを常に許可する] をオンにし、[OK] をクリックして USB デバッグ接続に同意します。

  7. ブラウザ上で、接続したデバイスを選択します。

  8. リストから目的のビルドを探して選択します。デバイスのワイプや、全パーティションの強制フラッシュといったオプションを選択することもできます。

  9. フラッシュを開始するには [Install] をクリックします。デバイスが再起動して、Fastboot モードになります。

  10. [Flash Complete] が表示されたら、デバイスから USB ケーブルを取り外します。

起動できないデバイスをフラッシュする

デバイスを通常の方法で起動できない場合、上の手順を使用してデバイスをフラッシュすることもできません。その場合は、Fastboot を試してください。

これを行うには、まず、キーの組み合わせを使用してデバイスを起動し、Fastboot モード(Fastboot mode)にする必要があります。

  1. デバイスのキーの組み合わせを確認します。Fastboot キーの組み合わせの表については、fastboot キーの組み合わせをご覧ください。
  2. デバイスの電源を切ります。
  3. デバイスの電源を入れ、すぐにデバイスのキーの組み合わせ(ステップ 1 で確認したもの)を長押しします。

デバイスが Fastboot モード(Fastboot mode)に入ったら、flash.android.com を開き、前述のフラッシュの手順に沿って操作します。その際、ADB に関連するステップは無視します。

USB 転送エラーを解決する

Android デバイスの場合、データのスループットが高いために、USB ポートやハブ経由の通信で問題が生じることがあります。転送エラーを解決する方法は次のとおりです。

  • USB ハブは使用しません。モニター経由の接続も含まれます。
  • USB 延長ケーブルやアダプターの使用をできるだけ避けます。
  • 別の USB ポートを試します。通常、前面ポートよりも背面ポートの方が信頼性に優れています。
  • USB C ポートを使用している場合は、USB A ポートを試します。

Google Pixel を公開ビルドに戻す

Google Pixel を公開ビルドに戻す場合は、Android Flash Tool の back-to-public オプションを使用します。