機能リリースフラグの概要

AOSP にコードを追加するときは、機能リリースフラグを使用して、テストされていないコードをテスト済みのコードから分離します。コードを実行してテストするには、機能リリースフラグを有効にします。逆に、テストされていないコードを実行しないようにするには、機能リリースフラグを無効にします。

機能リリースフラグは、主に次の 2 つの方法で使用されます。

• AOSP にコードを提供する場合は、コードに機能リリースフラグを使用するようにしてください。これにより、Google がコードをテストするために必要に応じて機能リリースフラグを有効にしたり無効にしたりでき、外部開発ブランチの安定性を維持できます。ブランチの詳細については、リリース ライフサイクルをご覧ください。
• Google は、機能リリースフラグを使用して、外部開発ブランチ（main）とリリース ブランチがすべてのユーザーにとって安定的であるようにします。AOSP のミラーを保持してそのミラーから作業している会社では、機能リリースフラグを使用することで、開発チームのために AOSP コードのミラーの安定性を確保できます。

機能リリースフラグを実装する大まかな手順は次のとおりです。

1. 特定のコード変更について、フラグが必要かどうかを判断し、必要な場合はフラグタイプを決定します。
2. フラグを宣言します。
3. コード変更をフラグでラップします。
4. フラグの値を設定します。
5. コードをビルドしてテストします。
6. 実行時にフラグの値を変更します。
7. 機能リリースフラグを使用するコードをテストします

このセクションの各ページで、それぞれのステップの実行方法について説明します。