バグの報告と追跡

Google Issue Tracker を使用して問題を報告し、新機能をリクエストすることで、Android の改善にご協力いただけます。Google Issue Tracker は、AOSP に関する問題と機能リクエストを追跡するために Google が使用するツールです。Issue Tracker は、特定の問題と機能について Google のチームと連携して取り組むことを必要とする外部の一般ユーザーおよびパートナー ユーザーの皆さんに Google 外部でご利用いただけます。

Google Issue Tracker の基本については、Google Issue Tracker をご覧ください。

バグの報告

AOSP のバグを報告するには:

  1. すべての公開されているバグをベースとして検索を行い、Issue Tracker の検索フィールドを使用して他のユーザーがすでに同じ問題または機能について報告していないか確認します。クローズされたバグと解決済みのバグも必ず検索してください。スターの数で検索結果を並べ替えると、注目度の高い検索結果を表示できます。検索フィールドの使用について詳しくは、問題の検索をご覧ください。
  2. 対象の問題を発見し、そのバグスレッドが重要であると感じた場合は、スターを付けてください。問題に付いたスターの数により Google は重要度を把握できます。
  3. 他のユーザーによって報告されていない問題については、新規のバグを作成してください。

    1. バグ コンポーネントに関連するこのドキュメントのセクションを参照してください。バグ コンポーネントによって、該当するバグが存在する Android の領域を特定できます。

      • バグがセキュリティに関連している場合は、セキュリティを参照してください。
      • バグが AOSP に関連している場合は、プラットフォームを参照してください。
      • バグがデベロッパー ツールに関連している場合は、Android デベロッパー ツールを参照してください。
      • バグが関連する正確なドキュメントを判別できない場合は、ドキュメントを参照してください。
    2. 指定されたテンプレートに入力します。

      • 問題がバグである場合は、コメントにバグを再現するための手順を記載してください。機能していない要素が存在することのみを示しているコメントについては、詳細な情報が必要であることが考えられます。ログファイルやパッチセットなどの詳細情報が問題の解決につながるため、ぜひご協力ください。
      • 問題が機能リクエストである場合は、解決済みの問題と設計上の考慮事項を含む明確な詳細情報をご提供ください。
    3. [Create] をクリックします。Google が審査を行うためのバグレポートが作成されます。

バグのステータスを追跡する方法については、バグのステータスを追跡するをご覧ください。

バグ コンポーネント

以下の 4 つのセクションは、正しいコンポーネントを使用してバグを検索して報告できるようにするためのものです。

セキュリティ

Android や Google Pixel デバイス内のコンポーネントのセキュリティに影響する問題が見つかった場合は、セキュリティの問題を報告するの手順に沿って、バグを報告してください。また、セキュリティの問題に関するバグは Android と Google のデバイスに関する報奨金プログラムの対象となります。

プラットフォーム

Android プラットフォームの要素に影響を与える問題または機能リクエストの場合は、関連するコンポーネント領域の隣にあるバグアイコンをクリックしてバグをご報告ください。

プラットフォームに関するすべての問題を見る

バグを表示する バグを報告する
ユーザー補助
ART
ブラウザ
CTS
フレームワーク
グラフィック
カーネル(GKI)
16 KB
メディア
Instant Apps
Libcore
ネットワーキング
システム
Generic System Image
テキスト
Things
Wear

Android デベロッパー ツール

Android デベロッパー ツールの要素に影響を与える問題または機能リクエストの場合は、次の表の関連するコンポーネント領域の隣にあるバグアイコンをクリックしてバグをご報告ください。

デベロッパー ツールに関するすべての問題を見る

バグを表示する 詳細 バグを報告する
adb
Android Studio Android Studio のバグに固有の情報
C++ Android Studio に関する問題
エミュレータまたはシステム イメージ エミュレータのバグに関する固有の情報
Gradle Gradle のバグに関する固有の情報
Apply Changes 変更の適用のバグに関する固有の情報
lint
NDK NDK コンパイラまたはビルドシステムに関する問題。API に関するリクエストやバグ用ではありません。API は OS の一部であるため、API に関連するリクエストは、上記のプラットフォーム コンポーネントのいずれかで報告してください(プラットフォームがわからない場合は、「フレームワーク」を使用してください)。
プロファイラ
Jetpack(androidx)
Jetpack(androidx)のテスト
Games SDK

ドキュメント

Android のドキュメントに影響を与える問題または機能リクエストの場合は、関連するコンポーネント領域の隣にあるバグアイコンをクリックしてバグをご報告ください。

バグを表示する バグを報告する
developer.android.com(アプリ デベロッパー向けドキュメント)
source.android.com(AOSP ドキュメント)

DMA 相互運用リクエスト

Android の DMA 相互運用リクエストを送信するには、関連するコンポーネント領域を使用します。

リクエストを提出する リクエストを見る
新しい一般公開リクエストを作成する リクエストを公開する
新しい限定公開リクエストを作成する

バグのステータスを追跡する

新規に作成されたバグには、常に [新規] のステータスのマークが付されます。AOSP の管理者は、ステータスを変更して場合によってはいずれかの担当者に割り当てることにより、定期的にバグの審査と選別を行います。バグは次の 3 つのカテゴリのいずれかに分類されます。

  • より詳しい情報が必要です。バグレポートには、担当者がバグに優先順位をつけるまたは分析するための十分な情報が記載されていません。要求された情報を入力するまでの間バグレポートは、リスト(New + Hotlist:NeedsInfo)に掲載された状態です。一定期間が経過しても追加の情報を入力しないと、バグには対策を講じないことを示すステータスが付与されます。

  • バグはいずれかの担当者に割り当てられ、必要に応じて優先度が再設定されます。バグレポートは、対処すべき問題に関するレポートであり、十分な説明が存在するものとして認識されています。バグに対して優先度の設定または優先度の再設定が適切に行われます。最終的にバグは特定のコントリビューターに割り当てられ、評価と分析が行われます。

    通常、バグは割り当て済みの状態を保持し、いずれかの担当者がバグを解決する意図を持って行動を起こした時点で承認済みステータスを付与されます。ただし、割り当てられた担当者がバグのステータスを承認済みに変更せず、代わりにバグの修正のみを行い修正済みまたは修正済み(確認済み)のステータスを割り当てる可能性があります。

  • バグに対して対策は講じられません。バグが別のバグを複製したものである、バグを修正することが不可能である、バグが意図したとおりに動作している機能を表しているなど、いくつかの理由でバグがこのカテゴリに分類されます。

バグのステータスを追跡するには:

  1. バグを開いて優先度、ステータス、コメントの各フィールドを確認します。優先度とステータスに関する説明については、問題フィールドをご覧ください。
  2. (任意)質問またはコメント欄のコメントに回答します。

修正済み(確認済み)ステータスによりマークされたバグは、Android の将来のリリースに追加されます。

特定のステータスに関する追加情報

以下に示すのは、(Issue Tracker の [問題] フィールドに示されている情報に加えて)いくつかのバグのステータスに関する詳細な説明です。

  • 修正なし(意図された動作): AOSP の管理者が、レポートで説明されている動作がバグではなく、意図された動作であると判断しました。このステータスは一般的に「想定どおりに動作している(WAI)」とも称されます。機能リクエストの場合、リクエストが Android で実装されることはないと AOSP の管理者が判断しました。

  • 修正なし(修正不可): 問題に対処するために必要となる変更が合理的に不可能であると判断しました。このステータスは、AOSP では対処できないとして報告されている問題にも使用されます。多くの場合その原因は、問題がカスタマイズされたデバイスまたは外部アプリに関連している、あるいは報告者が Issue Tracker をヘルプ フォーラムとして誤って認識していることです。

  • Fixed (verified)(修正済み(検証済み)): バグは修正され、正式リリースに含まれています。

  • 修正済み: バグはソースツリーで修正済み(または機能が実装済み)ですが、まだ正式リリースに含まれていない可能性があります。