この新しい一連のテストには、手動での操作と、外部ハードウェアとして、ループバック プラグ、USB リファレンス マイク、外部スピーカーが必要です。3.5 mm のヘッドセット ポートがないデバイスでは、テストをスキップして成功とすることができます。詳細については、下記のセクションをご覧ください。
ループバック プラグのレイテンシ テスト
音声の往復レイテンシとは、音声信号の記録、処理、出力にかかる時間です。
CTS 検証ツールを使用して往復レイテンシを測定するには、ループバック プラグを 3.5 mm のヘッドセット コネクタに接続します。ループバック プラグがない場合は、音声ループバック ドングルのページで説明されている手順で製作できます。
CTS 検証ツール ループバック テストを開始します。 | ![]() |
手順の概要が表示されます。 | ![]() |
デバイスにヘッドセット ポートがあるかどうかを回答します。 [YES]: テスト対象デバイスに物理的なヘッドセット ポートがある場合 [NO]: ヘッドセット ポートがない場合 |
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前のステップの回答が [NO] だった場合は、テスト画面の下部にある合格ボタン(緑色のチェックマーク)を押して終了します。 | ![]() |
前のステップの回答が [YES] だった場合は、次に進んでループバック プラグを接続します。 ループバック プラグをヘッドセット ポートに接続します。 [Loop Plug Ready] ボタンを押します。 | ![]() |
信号レベルが 60% を超えるまでスライダーを動かします。 [TEST] を押します。 |
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レイテンシ テストが完了するまで数秒待ちます | ![]() |
テストが終了すると、結果が表示されます。 テストの成功に必要な最低の信頼度は 0.6 です。 レイテンシの数値は小さいほうが望ましいですが、具体的に要求される数値はありません。 |
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合格ボタン(緑色、成功した場合のみ)を押すか、不合格ボタン(赤)を押して、結果を記録します。 | ![]() ![]() |
音声周波数ラインテスト
このテストでは、ループバック プラグを使用して、左右のライン音声出力を解析します。プラグからのマイク フィードバックを使用して、各チャンネルの周波数応答を計算します。
各帯域(4 つのうちの 1 つ)で期待される最小エネルギーに対する単純な基準がチャンネルごとに適用されます。
CTS 音声周波数ラインテストを開始します。 | ![]() |
手順の概要が表示されます。 | ![]() |
デバイスにヘッドセット ポートがあるかどうかを回答します。 [YES]: テスト対象デバイスに物理的なヘッドセット ポートがある場合 [NO]: ヘッドセット ポートがない場合 |
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前のステップの回答が [NO] だった場合は、テスト画面の下部にある合格ボタン(緑色のチェックマーク)を押して終了します。 | ![]() |
前のステップの解答が [YES] だった場合は、次に進んでループバック プラグを接続します。 ループバック プラグをヘッドセット コネクタに接続します(ループバック プラグのレイテンシ テストをご覧ください)。 [Loopback Plug Ready] ボタンを押します。 | ![]() |
[TEST] を押します。 | ![]() |
周波数テストが完了するまで数秒待ちます。 | ![]() |
テストが終了すると、結果が表示されます。 | ![]() |
合格ボタンを押すか(成功した場合のみ)、不合格ボタンを押して、結果を記録します。 | ![]() ![]() |
音声周波数スピーカー テスト
このテストでは、外部 USB リファレンス マイクで取り込んだ信号を使用して、左のスピーカーの周波数応答を評価します。右のスピーカーがあれば、そちらも評価します。
リファレンス マイクは、フラットで色付けのない応答を示すものです。分析機器や測定機器によく使用されます。
miniDSP USB Measurement calibrated microphone や Dayton Audio UMM-6 USB Measurement Microphone などの安価な USB リファレンス マイクがあります。ほとんどの場合、ホームシアターの愛好者が較正のために使用しています。
推奨されるリファレンス マイクの最低基準:
100 Hz~20 kHz の範囲でのフラットな周波数応答(+/- 2 dB)
S/N 比 70 dB(A 特性)
全高調波歪率 1% 以下(1,000 Hz、音圧レベル 127 dB)
CTS 音声スピーカー テストを開始します。 | ![]() |
手順の概要が表示されます。 | ![]() |
USB リファレンス マイクを接続します(音声周波数スピーカー テストをご覧ください)。 [USB REFERENCE MICROPHONE READY] を押します。 |
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静かな部屋に DUT(テスト対象デバイス)を設置し、USB マイクを画面中央から垂直に 20 cm 離れた位置にセットします。 | ![]() |
[TEST] を押します。 | ![]() |
周波数テストが完了するまで数秒待ちます。 | ![]() |
テストが終了すると、結果が表示されます。 | ![]() |
合格ボタンを押すか(成功した場合のみ)、不合格ボタンを押して、結果を記録します。 | ![]() ![]() |
音声周波数マイクテスト
このテストは前のテストよりも手間がかかります。ホワイトノイズ音源用の外部スピーカーと、音のリファレンスとして使用する USB リファレンス マイクの両方が必要です。このプロセスはより手間がかかりますが、手頃な価格で入手しやすいハードウェアで実行できます。
デバイスから 40 cm の位置にある外部スピーカーをホワイトノイズの音源として使用します。スピーカーは、「フラット」な周波数応答を必要としませんが、低周波(100 Hz)から高周波(20 kHz)までの範囲をカバーする必要があります。通常、Sony SRS-X5 などのポータブル スピーカーや中サイズのセルフパワー スピーカーがこの条件を満たしています。
ここで重要なのは、USB リファレンス マイクを使用する較正の手順です。これはスピーカーの実際の応答を推定するために行われます。これによって、内蔵マイクと比較するための信頼できるリファレンスとなります。
CTS 音声周波数マイクテストを開始します。 | ![]() |
手順の概要が表示されます。 | ![]() |
静かな部屋に DUT を設置します。 スピーカーを DUT の画面中央から垂直に 40cm 離れた位置にセットします(音声周波数マイクのテストを参照してください)。 |
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デバイスにヘッドセット ポートがあるかどうかを回答します。 [YES]: テスト対象デバイスに物理的なヘッドセット ポートがある場合 [NO]: ヘッドセット ポートがない場合 |
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前のステップの回答が [NO] だった場合は、テスト画面の下部にある合格ボタン(緑色のチェックマーク)を押して終了します。 | ![]() |
前のステップで回答が [YES] だった場合は、次に進んで外部スピーカーを接続します。 ヘッドフォンあるいはライン出力のコネクタを使って外部スピーカーを接続します。USB マイクは必ず抜いてください。 [EXTERNAL SPEAKERS READY] を押します。 |
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[TEST 1] を押します。 | ![]() |
テスト 1 が完了するまで数秒待ちます。 | ![]() |
テスト 1 が完了すると、内蔵マイクの結果が表示されます。 | ![]() |
USB リファレンス マイクを接続します(音声周波数スピーカー テストをご覧ください)。 [USB REFERENCE MICROPHONE READY] を押します。 |
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DUT の内蔵マイクのすぐ横に USB マイクを置き、外部スピーカーの方に向けます。 | ![]() ![]() |
[TEST 2] を押します。 | ![]() |
テスト 2 が完了するまで数秒待ちます。 | ![]() |
テスト 2 が完了すると、USB リファレンス マイクの結果が表示されます。 | ![]() |
合格ボタンを押すか(成功した場合のみ)、不合格ボタンを押して、結果を記録します。 | ![]() ![]() |
音声周波数未加工テスト
このテストでは、USB リファレンス マイクと外部スピーカーに加えて、音圧レベルメーター(SPL メーター)を使用する必要があります。
また、このテストでは、各テストの再生パートとテストパート用に専用のボタンが追加されています。これは、簡単な再生機能を備えていないデバイスのテストのためでしたが、「未加工」のまま録画ソースをテストすることもできます。
CTS 周波数未加工テストを開始します。 |
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手順の概要が表示されます。 |
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静かな部屋に DUT を設置します。ヘッドフォンあるいはライン出力のコネクタを使って外部スピーカーを接続します。USB マイクは必ず抜いてください。 |
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[TEST TONE] [PLAY] を押して、音圧レベルが 94 dB になるまで、SPL メーターをスピーカーの前で移動します。 |
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画面上の音圧レベルが 94 dB になるまで、SPL メーターをスピーカーからの直線上で前後に移動します。この場所を書き留めます。 |
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DUT を動かして、マイクを前のステップで見つかった場所とほぼ同じ場所に置きます。[TEST] を押します。DUT は短時間の音声キャプチャを行い、自動的に再生を停止します。また、必要な場合、[STOP] を押すと再生を停止できます。 |
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[TEST NOISE] スピーカーを DUT の画面中央から垂直に 40cm 離れた位置にセットします(音声周波数マイクテストをご覧ください)。 |
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[PLAY] を押します。[TEST] を押します。テストが完了するまで待ちます。自動的に再生が停止します。 また、必要な場合、[STOP] を押すと再生を停止できます。 |
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[TEST USB BACKGROUND] USB リファレンス マイクを接続します(音声周波数スピーカー テストをご覧ください)。USB マイクを DUT マイクの近くに設置します。 [TEST] を押します。 短いテストが実行され、結果が画面に表示されます。 |
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[TEST USB NOISE] 前のテストと同じ位置に USB マイクを置きます。 [PLAY] を押します。広帯域雑音が外部スピーカーから再生されます。[TEST] を押します。短いテストが実行され、結果が画面に表示されます。 |
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4 つのテストが完了すると、テストごとに包括的な結果が合格 / 不合格の情報に反映されます。必要に応じて、テストの各ステップを繰り返します。 |
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合格ボタンを押すか(成功した場合のみ)、不合格ボタンを押して、結果を記録します。DUT で音声周波数未加工の機能が定義されていない場合、テストを実行する必要はありますが、すべての測定で成功する必要はありません。 |
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