互換性に関するよくある質問(FAQ)

このドキュメントでは、Android の互換性に関する一般的な質問に回答します。

デバイスを Android 互換にするにはどのようにすればよいですか?

Android ソフトウェアは、さまざまなデバイスに移植できますが、デバイスによっては、サードパーティ製アプリが正常に動作しないことがあります。互換性があると見なされるデバイス構成については、Android 互換性定義ドキュメント(CDD)をご覧ください。

たとえば、Android ソースコードはカメラが搭載されていないスマートフォンにも移植できますが、CDD では、すべてのスマートフォンにカメラが必要とされています。CDD にデバイス要件が規定されていることにより、アプリ デベロッパーは、一貫した機能セットを前提として、アプリを作成することができます。

CDD は、実際の市場ニーズを反映するように継続的に更改されます。たとえば、CDD のバージョン 1.6 では、サポート対象がスマートフォンだけに限定されていました。しかし、バージョン 2.1 では、電話機能用のハードウェアを省略できるようになりました。その結果、タブレット型音楽プレーヤーなど、スマートフォン以外のデバイスも Android 互換デバイスの対象になりました。このような変更に合わせて Google Play の機能も拡張し、デベロッパーがどのような場合にアプリを Google Play に表示するのかを指定できるようにしました。たとえば、デベロッパーが Google Play に SMS のテキスト メッセージ管理用のアプリを登録する場合、そのようなアプリはメディア プレーヤーには不要であるため、電話機能のあるデバイスだけに表示するよう制限することができます。

デバイスが Android 互換である場合、Google Play とブランディングは自動的に利用可能になりますか?

いいえ。自動的に利用可能にはなりません。Google Play は Google が運営するサービスです。互換性の確保は、Google Play ソフトウェアとブランディングを利用するうえでの前提条件となります。デバイスが Android 互換デバイスとして認定されたら、Google モバイル サービス ライセンス取得用のお問い合わせフォームに必要事項を入力して、Google Play の利用申請を行う必要があります。

互換性は必須ですか?

いいえ。Android 互換性プログラムへの参加は任意です。Android ソースコードは公開されています。誰でも利用可能で、どのような種類のデバイスでも開発できます。ただし、製品に Android ブランド名を使用したり、製品内で Google Play を利用したりするためには、デバイスが Android 互換であることを確認する必要があります。

互換性の認定を受ける際には、どの程度費用がかかりますか?

Android 互換デバイスの認定を受ける際に、費用はかかりません。互換性テストスイート(CTS)はオープンソースであり、誰でもデバイスのテストに利用できます。

互換性の定義は誰が策定しているのですか?

Google は、プラットフォームとしての Android、プロダクトとしての Android について全体的な方向性を定める役割を担っており、リリースごとに互換性定義ドキュメント(CDD)のメンテナンスを行っています。新バージョンの Android 用の CDD のドラフトを作成する際は、さまざまな OEM と意見を交換しています。

各 Android バージョンはどれくらいの期間、新しいデバイスに搭載できますか?

Android のコードはオープンソースです。したがって、新しいデバイスをリリースする際にどのバージョンを使用するかについて特に制限はありません。ただし、サポートが終了しているバージョンを使用している場合、Google Play クライアント ソフトウェアのライセンスは供与されません。サポートが終了しているバージョンの Android を搭載したデバイスをリリースすることは可能ですが、Android ブランド名は使用できません。また、互換性がない場合と同様、Android アプリのエコシステムには含まれません。

デバイスで別のユーザー インターフェースを使用しても、互換性を維持できますか?

Android 互換性プログラムは、対象デバイスがサードパーティ製アプリを実行できるかどうかを判別します。一般的に、デバイスのユーザー インターフェース コンポーネント(ホーム画面、電話アプリ、カラーパターンなど)がサードパーティ製アプリの動作に影響することはほとんどありません。そのため、デバイス メーカーによるユーザー インターフェースのカスタマイズに特に制限はありません。ただし、サードパーティ製アプリに影響を与える領域のシステム ユーザー インターフェースに関しては、OEM が変更できる度合いについて、互換性定義ドキュメントで制限を定めています。

新しいバージョンの Android を対象とする互換性定義は、いつリリースされますか?

Google としては、新しい Android プラットフォーム バージョンの仕様が収斂し、互換性の定義が確定した時点で、新しいバージョンの Android 互換性定義ドキュメント(CDD)をリリースすることを目標としています。CDD の最終ドラフトは、その Android ソフトウェア バージョンを搭載した最初のフラグシップ デバイスがリリースされるまではリリースされません。最終的な CDD は、最初のデバイスがリリースされた後に必ずリリースされます。なお、CDD のドラフト版は随時公開されます。

デバイス メーカーが互換性を主張している場合、どのように検証されますか?

Android 搭載デバイスの互換性に関して、検証を行う手続きはありません。ただし、Google Play を搭載するデバイスの場合、Google は通常、デバイスの互換性を検証した後で、Google Play クライアント ソフトウェアのライセンスを供与します。

互換性を主張しているデバイスに関して、後で互換性に問題があることが判明した場合はどうなりますか?

通常であれば、互換性の問題を解決した更新版システム イメージのリリースを求めることにしています。