CTS 検証ツールの気圧計測定テスト

このページには、気圧計測定テストと、CTS 検証ツールアプリの気圧計参照デバイスの項目に関する情報が掲載されています。

以下の手順は、Android 16 以降を対象としています。

前提条件

CTS-V 気圧計テストを実行する前に、次のものを準備する必要があります。

  • 同じモデルの参照デバイス
  • 食品用スケール(例: Taylor デジタル キッチン スケール)
  • 摂氏 4 度まで冷却可能で DUT を収納できる大きさの冷蔵庫(例: Cooluli 10L 小型冷蔵庫)

  • 100 ルーメンの懐中電灯(例: Coast G22 Bulls-Eye ペンライト)。参照デバイスのライトも使用できます(ライトが搭載されている場合)

  • 階下にアクセス可能な 2 つのフロアがある場所。そこからテストを開始します

  • システム プロパティ sensor.barometer.high_quality.implemented を宣言しているデバイス実装

気圧計測定テストを実行する

このセクションでは、気圧計測定テストの実行方法について説明します。テストを開始するには、CTS-V で [気圧計測定テスト] をクリックします。次のテストが 1 つずつ表示されます。

test1SqueezingImpact を実行する

スクイーズによる影響テストは、ユーザーがデバイスをスクイーズしたときに、気圧計が影響を受けないことを確認するテストです。スクイーズによる影響テストを実行する手順は次のとおりです。

  1. デバイスを手でしっかりと持ちます。
  2. 指示が表示されたら、デバイスを素早くスクイーズしてから離します。気圧計が影響を受けたかどうかを CTS-V が判定します。

気圧計が影響を受けた場合、テストは失敗となります。再試行するか、次のテストへ進むかを選択できます。気圧計が影響を受けなかった場合、テストは成功となり、次のテストへ進むことができます。

test2TappingImpact を実行する

タップによる影響テストは、ユーザーが画面をタップしたときに、気圧計が影響を受けないことを確認するテストです。タップによる影響テストを実行する手順は次のとおりです。

  1. デバイスを食品用スケールの上に置きます。
  2. 指示が表示されたら、画面上の指定された部分をタップし、すぐに指を離します。タップの強さは、スケールに 500 g と表示される程度にしてください。気圧計が影響を受けたかどうかを CTS-V が判定します。

気圧計が影響を受けた場合、テストは失敗となります。再試行するか、次のテストへ進むかを選択できます。気圧計が影響を受けなかった場合、テストは成功となり、次のテストへ進むことができます。

test3FlashlightImpact を実行する

ライトによる影響テストは、デバイスにライトを照射した際に、気圧計が影響を受けないことを確認するテストです。ライトによる影響テストを実行する手順は次のとおりです。

  1. デバイスをしっかりと持ちます。
  2. 指示が表示されたら、CTS-V に表示される時間に従って、デバイスのそれぞれの側面にライトを当てます。気圧計が影響を受けるかどうかを CTS-V が判定します。

気圧計が影響を受けた場合、テストは失敗となります。再試行するか、次のテストへ進むかを選択できます。気圧計が影響を受けなかった場合、テストは成功となり、次のテストへ進むことができます。

est4RadioImpact を実行する

無線による影響テストは、デバイスが無線周波数にさらされたときに、気圧計が影響を受けないことを確認するテストです。無線による影響テストを実行する手順は次のとおりです。

  1. デバイスを平らな面に置きます。
  2. このテストは、無線機能(Bluetooth、Wi-Fi、モバイルデータなど)をすべてオフにした状態で開始し、ベースライン データを収集します。
  3. 指示が表示されたら、機内モードをオフにし、すべての無線機能をオンにします。
  4. 指示が表示されたら、無線機能をオフにし、機内モードをオンにします。気圧計が影響を受けたかどうかを CTS-V が判定します。

気圧計が影響を受けた場合、テストは失敗となります。再試行するか、次のテストへ進むかを選択できます。気圧計が影響を受けなかった場合、テストは成功となり、次のテストへ進むことができます。

test5WalkingImpact を実行する

歩行による影響テストは、ユーザーがデバイスを持って歩いたときに、気圧計が影響を受けないことを確認するテストです。歩行による影響テストを実行する手順は次のとおりです。

  1. 画面を上に向けた状態で、デバイスを手にしっかりと持ちます。
  2. 指示が表示されたら、CTS-V に表示される時間に従って、デバイスを持って歩きます。気圧計が影響を受けたかどうかを CTS-V が判定します。

気圧計が影響を受けた場合、テストは失敗となります。再試行するか、次のテストへ進むかを選択できます。気圧計が影響を受けなかった場合、テストは成功となり、次のテストへ進むことができます。

test6SmoothingWithinSameActiviation を実行する

同じアクティベーション内でのスムージング テストは、同じセンサー アクティベーションにおいてスムージングが要件を満たしていることを確認するテストです。同じアクティベーション中のスムージング テストを実行する手順は次のとおりです。

  1. 指示が表示されたら、テスト中にデバイスをさまざまな高さで持ちます。
  2. デバイスの画面を上に向け、常に地面と平行になるように保持します。スムージングが要件を満たしているかどうかを CTS-V が判定します。

要件を満たしていない場合、テストは失敗となります。再試行するか、次のテストへ進むかを選択できます。要件を満たしている場合、テストは成功となり、次のテストへ進むことができます。

test7SmoothingacrossActivations を実行する

アクティベーション間スムージング テストは、センサーのオンとオフを切り替えたときでも、スムージングが要件を満たしていることを確認するためのテストです。アクティベーション間スムージング テストを実行する手順は次のとおりです。

  1. 建物内で、階下にアクセス可能な 2 つ以上のフロアがあるフロアにいることを確認します。
  2. テストを開始する前に、テストを開始する床から 2 m の高さまでデバイスを持ち上げることができる適切な場所を見つけておきます。
  3. 指示が表示されたら、テストを開始したフロアから 2 階下のフロアに移動します。スムージングが要件を満たしているかどうかを CTS-V が判定します。

要件を満たしていない場合、テストは失敗となります。再試行するか、次のテストへ進むかを選択できます。要件を満たしている場合、テストは成功となり、次のテストへ進むことができます。

test8TemperatureCompensation を実行する

温度補正テストは、気圧計が温度補正されていることを確認するテストです。温度補正テストを実行する手順は次のとおりです。

  1. DUT を冷蔵庫に入れます。
  2. 20 分後、CTS-V がチャイム音を発し、DUT の取り出しを促します。
  3. DUT を取り出し、参照デバイスと並べて平らな面に置きます。
  4. 指示が表示されたら、両方のデバイスで日付と時刻を同じになるように設定します。
  5. 指示が表示されたら、両方のデバイスで Bluetooth をオンにします。
  6. 指示が表示されたら、参照デバイスで CTS-V アプリを開き、[気圧計参照] をクリックします。近くにある Bluetooth デバイスの一覧が表示されます。
  7. DUT で [次へ] をクリックします。Bluetooth のペアリング画面が表示されます。
  8. 参照デバイスの一覧から DUT を見つけます。見つからない場合は、[デバイスをスキャン] をクリックします。10 秒後にペア設定のプロンプトが表示されます。
  9. 両方のデバイスで [ペア設定] をクリックします。デバイスどうしがペア設定されました。
  10. [次へ] をクリックします。気圧計が温度補正されているかどうかを CTS-V が判定します。

要件を満たしていない場合、テストは失敗となります。再試行するか、次のテストへ進むかを選択できます。要件を満たしている場合、テストは成功となり、次のテストへ進むことができます。