マルチデバイス NFC テストを実行するには、Android 15 を搭載したデバイスを 2 台用意します。
テスト対象デバイス(DUT)を 2 台用意します。
- USB 経由で DUT をホストマシンに接続します。
- ホストに adb 経由で DUT にアクセスするための権限を付与します。
次のコマンドを実行して、CTS 検証ツールアプリ(
CtsVerifier.apk
)をデバイスにインストールします。extract root/out/host/linux-x86/cts-verifier/android-cts-verifier.zip cd android-cts-verifier adb install -r -g CtsVerifier.apk
次のコマンドを実行して、必要な NFC テスト APK をインストールします。
cd MultiDevice adb install -r -g NfcReaderTestApp.apk adb install -r -g NfcEmulatorTestApp.apk
2 台の DUT に NFC を設定します。
- 両方のデバイスで、[設定] に移動します。
- [NFC] または [接続済みのデバイス] をクリックします。
- [NFC] の切り替えスイッチがオンになっていることを確認します。
- 2 台のデバイスを近づけて、NFC アンテナ同士を接触させます。アンテナの位置はデバイスによって異なる場合があります。必要に応じて、意図しないバイブレーションが発生した場合に備えて、テープでデバイスを固定します。
環境をセットアップします。
次のコマンドを実行して、Mobly テスト フレームワークをインストールします。
pip install mobly
上記のコマンドが失敗した場合は、次のコマンドを試します。
pip install mobly --user --break-system-packages
Mobly のセットアップについて詳しくは、Welcome to Mobly をご覧ください。
次のコマンドを実行して、テスト環境をセットアップします。
cd MultiDevice source build/envsetup.sh
このコマンドは、Python と Mobly のインストールを確認し、
PYTHONPATH
環境変数を設定します。ターミナルにエラーが出力されなければ、マルチデバイス テストを実行する環境の準備は整っています。実行時にエラー メッセージ
libtinfo.so.6: no version information available (required by /bin/sh)
が表示された場合は、次のコマンドを実行してlibtinfo.so.6
ファイルの名前を変更します。mv $ENV_DIRECTORY/lib/libtinfo.so.6 $ENV_DIRECTORY/lib/libtinfo.so.6.bak
テストを実行します。
CTS-V アプリを開き、[NFC Tests] をクリックします。
図 1. CTS-V アプリ。
テストケースの一覧とともに情報ウィンドウが表示されます。
図 2. CTS-V アプリのテストケース。
次のコマンドを実行して、ホスト上でテストを実行します。
MultiDevice$ python3 tools/run_all_tests.py
テストが完了すると、CTS-V アプリでテスト結果が更新されます。成功したテストは緑色で表示されます。
図 3. CTS-V テストの結果。
赤色の失敗が表示されている場合は、再度テストを実行します。