CTS 自動テストを実行する(AOSP 10 以前)

このページでは、Android 10 以前で CTS 自動テストを実行する手順について説明します。

再試行セッションを実行する

これが初めてのテスト実行の場合は、管理できない問題が原因でテストが失敗することがあります。たとえば、ネットワーク接続が遅い場合や GPS の電波が弱い場合などです。そのため、すべてのテスト モジュールが完了し、最後の 2 回の再試行セッションでテスト失敗の数が同じになるまで、テストを再実行(再試行)します。Android 9 と 10 で再試行セッションを実行するには:

  run retry --retry session_number`

Android 8.1 以前で再試行セッションを実行するには:

  run cts --retry session_number

失敗したパラメータ化テストで再試行セッションを実行する

成功したパラメータ化テストは再試行されません。失敗したパラメータ化テストのみで再試行セッションを実行するには:

run retry --retry session_number --new-parameterized-handling

個々のテストプランを実行する

すべてのテストプランを一度に実行するのではなく、個々のテストプランを実行することもできます。個々のテストプランを実行するには、次のようにします。

  1. 実行するテストプランの名前を特定します。

    Android 7 以降の場合:

    list modules
    

    Android 6 以前の場合:

    list plans
    
  2. テストプランを実行します。

    run cts --plan test_module_or_plan_name
    

テスト実行時間を短縮する

テストの実行時間を短縮するには、複数のデバイス間でテストをシャードします。シャードするには、少なくとも 2 台のデバイスをホストに接続する必要がありますが、適切な効果を得るには 6 台以上接続することをおすすめします。

Android 9 または 10 でテストをシャーディングするには、次のコマンドを実行します。

run cts --shard-count number_of_shards

Android 8.1 以前でテストをシャーディングするには、次のコマンドを実行します。

run cts --shards number_of_shards

マルチスクリーン デバイスで CTS を実行する

デバイスが Android 10 を搭載していて、デバイスに複数の画面がある場合は、cts-foldable テストプランを個別に実行する必要があります。

run cts-foldable

代替画面モードで合格または不合格になったテストケースには、display_mode の値(testcase1[display_mode=0] など)が末尾に付加されます。