2017 年 6 月 5 日公開 | 2017 年 8 月 17 日更新
Android のセキュリティに関する公開情報には、Android デバイスに影響を与えるセキュリティの脆弱性の詳細を掲載しています。2017 年 6 月 5 日以降のセキュリティ パッチレベルでは、下記のすべての問題に対処しています。デバイスのセキュリティ パッチレベルを確認する方法については、Google Pixel と Nexus のアップデート スケジュールをご覧ください。
パートナーには、この公開情報に記載の問題について 1 か月前までに通知済みです。Android オープンソース プロジェクト(AOSP)のレポジトリに、下記の問題に対するソースコードのパッチをリリースします。また、この公開情報では、これらのパッチへのリンクに加え、AOSP 以外のパッチへのリンクも掲載しています。
以下の問題のうち最も重大度の高いものは、メディア フレームワークで発見された重大なセキュリティの脆弱性です。特別に細工したファイルにより、メディア ファイルやデータの処理中にリモートでメモリ破壊が引き起こされる危険性があります。重大度の評価は、攻撃対象のデバイスでその脆弱性が悪用された場合の影響に基づくもので、プラットフォームやサービスでのリスク軽減策が開発目的または不正な回避により無効となっていることを前提としています。
この新たに報告された問題によって実際のユーザー デバイスが不正使用された報告はありません。Android セキュリティ プラットフォームの保護や Google Play プロテクトについて詳しくは、Android と Google Play プロテクトのリスク軽減策をご覧ください。こうした保護により、Android プラットフォームのセキュリティが改善されます。
ご利用のデバイスにこのアップデートを適用することをすべてのユーザーにおすすめします。
注: 最新の無線(OTA)アップデートと Google デバイスのファームウェア イメージについての情報は、Google デバイスのアップデートに記載しています。
お知らせ
- 毎月のセキュリティに関する公開情報を読みやすく変更しました。今回の変更の一環として、影響を受けるコンポーネントごとに脆弱性の情報を分類し、それぞれのセキュリティ パッチレベル内にコンポーネント名の順に記載しています。また、Google デバイスごとの情報は専用のセクションに掲載しています。
- この公開情報では、2 つのセキュリティ パッチレベル文字列を定義しています。これは、すべての Android デバイスに共通する一部の脆弱性を、Android パートナーが迅速かつ柔軟に修正できるようにするためです。詳しくは、一般的な質問と回答をご覧ください。
- 2017-06-01: 部分的に対処したセキュリティ パッチレベル文字列。このセキュリティ パッチレベル文字列は、2017-06-01(およびそれ以前のすべてのセキュリティ パッチレベル文字列)に関連するすべての問題に対処していることを示します。
- 2017-06-05: 完全に対処したセキュリティ パッチレベル文字列。このセキュリティ パッチレベル文字列は、2017-06-01 と 2017-06-05(およびそれ以前のすべてのセキュリティ パッチレベル文字列)に関連するすべての問題に対処していることを示します。
Android と Google Play プロテクトのリスク軽減策
ここでは、Android セキュリティ プラットフォームの保護と Google Play プロテクトのようなサービスの保護によるリスクの軽減について概説します。こうした機能は、Android でセキュリティの脆弱性が悪用される可能性を減らします。
- Android プラットフォームの最新版での機能強化により、Android 上の多くの問題の悪用が困難になります。Google では、すべてのユーザーに対し、できる限り最新バージョンの Android に更新することをおすすめしています。
- Android セキュリティ チームは、Google Play プロテクトによって脆弱性の悪用を積極的に監視しており、有害な可能性があるアプリについてユーザーに警告しています。Google Play プロテクトは、Google モバイル サービスを搭載したデバイスではデフォルトで有効になっており、Google Play 以外からアプリをインストールするユーザーにとっては特に重要です。
セキュリティ パッチレベル 2017-06-01 の脆弱性の詳細
パッチレベル 2017-06-01 に該当するセキュリティ脆弱性の各項目について、以下に詳細を説明します。脆弱性は、影響を受けるコンポーネントごとに分類しています。問題の内容について説明し、CVE、関連する参照先、脆弱性のタイプ、重大度、更新対象の AOSP バージョン(該当する場合)を表にまとめています。該当する場合は、バグ ID の欄に、その問題に対処した一般公開されている変更(AOSP の変更の一覧など)へのリンクがあります。複数の変更が同じバグに関係する場合は、バグ ID の後に記載した番号に、追加の参照先へのリンクを設定しています。
Bluetooth
Bluetooth の最も重大な脆弱性により、悪意のあるローカルアプリが権限レベルの範囲外のデータにアクセスするおそれがあります。
CVE | 参照 | タイプ | 重大度 | 更新対象の AOSP バージョン |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-0645 | A-35385327 | EoP | 中 | 6.0.1、7.0、7.1.1、7.1.2 |
CVE-2017-0646 | A-33899337 | ID | 中 | 4.4.4、5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1、7.1.2 |
ライブラリ
ライブラリの最も重大な脆弱性により、離れた場所にいる攻撃者が特別に細工したファイルを使用して、権限のないプロセス内で任意のコードを実行するおそれがあります。
CVE | 参照 | タイプ | 重大度 | 更新対象の AOSP バージョン |
---|---|---|---|---|
CVE-2015-8871 | A-35443562* | RCE | 高 | 5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1 |
CVE-2016-8332 | A-37761553* | RCE | 高 | 5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1 |
CVE-2016-5131 | A-36554209 | RCE | 高 | 4.4.4、5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1、7.1.2 |
CVE-2016-4658 | A-36554207 | RCE | 高 | 4.4.4、5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1、7.1.2 |
CVE-2017-0663 | A-37104170 | RCE | 高 | 4.4.4、5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1、7.1.2 |
CVE-2017-7376 | A-36555370 | RCE | 高 | 4.4.4、5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1、7.1.2 |
CVE-2017-5056 | A-36809819 | RCE | 中 | 4.4.4、5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1、7.1.2 |
CVE-2017-7375 | A-36556310 | RCE | 中 | 4.4.4、5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1、7.1.2 |
CVE-2017-0647 | A-36392138 | ID | 中 | 5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1、7.1.2 |
CVE-2016-1839 | A-36553781 | DoS | 中 | 4.4.4、5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1、7.1.2 |
メディア フレームワーク
メディア フレームワークの最も重大な脆弱性により、離れた場所にいる攻撃者が特別に細工したファイルを使用して、メディア ファイルやデータの処理中にメモリ破壊を引き起こすおそれがあります。
CVE | 参照 | タイプ | 重大度 | 更新対象の AOSP バージョン |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-0637 | A-34064500 | RCE | 重大 | 5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1、7.1.2 |
CVE-2017-0391 | A-32322258 | DoS | 高 | 5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1、7.1.2 |
CVE-2017-0640 | A-33129467* | DoS | 高 | 6.0、6.0.1、7.0、7.1.1 |
CVE-2017-0641 | A-34360591 | DoS | 高 | 4.4.4、5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1、7.1.2 |
CVE-2017-0642 | A-34819017 | DoS | 高 | 5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1、7.1.2 |
CVE-2017-0643 | A-35645051* | DoS | 高 | 5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1 |
CVE-2017-0644 | A-35472997* | DoS | 高 | 4.4.4、5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1 |
システム UI
システム UI の最も重大な脆弱性により、攻撃者が特別に細工したファイルを使用して、権限のないプロセス内で任意のコードを実行するおそれがあります。
CVE | 参照 | タイプ | 重大度 | 更新対象の AOSP バージョン |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-0638 | A-36368305 | RCE | 高 | 7.1.1、7.1.2 |
セキュリティ パッチレベル 2017-06-05 の脆弱性の詳細
以下に、パッチレベル 2017-06-05 に該当するセキュリティ脆弱性の各項目の詳細を示します。影響を受けるコンポーネントごとに脆弱性を分類し、CVE、関連する参照先、脆弱性のタイプ、重大度、コンポーネント(該当する場合)、更新対象の AOSP バージョン(該当する場合)などの詳細を記載しています。その問題に対処した、一般公開されている変更(AOSP の変更の一覧など)がある場合は、そのバグ ID にリンクを設定しています。複数の変更が同じバグに関係する場合は、バグ ID の後に記載した番号に、追加の参照へのリンクを設定しています。
カーネル コンポーネント
カーネル コンポーネントの最も重大な脆弱性により、悪意のあるローカルアプリによってカーネル内で任意のコードが実行されるおそれがあります。
CVE | 参照 | タイプ | 重大度 | コンポーネント |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-0648 | A-36101220* | EoP | 高 | FIQ デバッガ |
CVE-2017-0651 | A-35644815* | ID | 低 | ION サブシステム |
ライブラリ
ライブラリの最も重大な脆弱性により、離れた場所にいる攻撃者が特別に細工したファイルを使用して、機密情報にアクセスできるおそれがあります。
CVE | 参照 | タイプ | 重大度 | 更新対象の AOSP バージョン |
---|---|---|---|---|
CVE-2015-7995 | A-36810065* | ID | 中 | 4.4.4 |
MediaTek コンポーネント
MediaTek コンポーネントの最も重大な脆弱性により、悪意のあるローカルアプリによってカーネル内で任意のコードが実行されるおそれがあります。
CVE | 参照 | タイプ | 重大度 | コンポーネント |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-0636 | A-35310230* M-ALPS03162263 |
EoP | 高 | コマンドキュー ドライバ |
CVE-2017-0649 | A-34468195* M-ALPS03162283 |
EoP | 中 | サウンド ドライバ |
NVIDIA コンポーネント
NVIDIA コンポーネントの最も重大な脆弱性により、悪意のあるローカルアプリによってカーネル内で任意のコードが実行されるおそれがあります。
CVE | 参照 | タイプ | 重大度 | コンポーネント |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-6247 | A-34386301* N-CVE-2017-6247 |
EoP | 高 | サウンド ドライバ |
CVE-2017-6248 | A-34372667* N-CVE-2017-6248 |
EoP | 中 | サウンド ドライバ |
CVE-2017-6249 | A-34373711* N-CVE-2017-6249 |
EoP | 中 | サウンド ドライバ |
Qualcomm コンポーネント
Qualcomm コンポーネントの最も重大な脆弱性により、近くにいる攻撃者がカーネル内で任意のコードを実行するおそれがあります。
CVE | 参照 | タイプ | 重大度 | コンポーネント |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-7371 | A-36250786 QC-CR#1101054 |
RCE | 重大 | Bluetooth ドライバ |
CVE-2017-7365 | A-32449913 QC-CR#1017009 |
EoP | 高 | ブートローダー |
CVE-2017-7366 | A-36252171 QC-CR#1036161 [2] |
EoP | 高 | GPU ドライバ |
CVE-2017-7367 | A-34514708 QC-CR#1008421 |
DoS | 高 | ブートローダー |
CVE-2016-5861 | A-36251375 QC-CR#1103510 |
EoP | 中 | ビデオドライバ |
CVE-2016-5864 | A-36251231 QC-CR#1105441 |
EoP | 中 | サウンド ドライバ |
CVE-2017-6421 | A-36251986 QC-CR#1110563 |
EoP | 中 | MStar タッチスクリーン ドライバ |
CVE-2017-7364 | A-36252179 QC-CR#1113926 |
EoP | 中 | ビデオドライバ |
CVE-2017-7368 | A-33452365 QC-CR#1103085 |
EoP | 中 | サウンド ドライバ |
CVE-2017-7369 | A-33751424 QC-CR#2009216 [2] |
EoP | 中 | サウンド ドライバ |
CVE-2017-7370 | A-34328139 QC-CR#2006159 |
EoP | 中 | ビデオドライバ |
CVE-2017-7372 | A-36251497 QC-CR#1110068 |
EoP | 中 | ビデオドライバ |
CVE-2017-7373 | A-36251984 QC-CR#1090244 |
EoP | 中 | ビデオドライバ |
CVE-2017-8233 | A-34621613 QC-CR#2004036 |
EoP | 中 | カメラドライバ |
CVE-2017-8234 | A-36252121 QC-CR#832920 |
EoP | 中 | カメラドライバ |
CVE-2017-8235 | A-36252376 QC-CR#1083323 |
EoP | 中 | カメラドライバ |
CVE-2017-8236 | A-35047217 QC-CR#2009606 |
EoP | 中 | IPA ドライバ |
CVE-2017-8237 | A-36252377 QC-CR#1110522 |
EoP | 中 | ネットワーク ドライバ |
CVE-2017-8242 | A-34327981 QC-CR#2009231 |
EoP | 中 | Secure Execution Environment Communicator ドライバ |
CVE-2017-8239 | A-36251230 QC-CR#1091603 |
ID | 中 | カメラドライバ |
CVE-2017-8240 | A-36251985 QC-CR#856379 |
ID | 中 | ピン コントローラ ドライバ |
CVE-2017-8241 | A-34203184 QC-CR#1069175 |
ID | 低 | Wi-Fi ドライバ |
Synaptics コンポーネント
Synaptics コンポーネントの最も重大な脆弱性により、悪意のあるローカルアプリが権限レベルの範囲外のデータにアクセスするおそれがあります。
CVE | 参照 | タイプ | 重大度 | コンポーネント |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-0650 | A-35472278* | EoP | 低 | タッチスクリーン ドライバ |
Qualcomm クローズドソース コンポーネント
Qualcomm コンポーネントに影響する脆弱性は次のとおりです。詳細については、2014~2016 年の Qualcomm AMSS のセキュリティに関する公開情報をご覧ください。これらは Android のセキュリティ パッチレベルとの関連付けのため、今回の「Android のセキュリティに関する公開情報」に追記されています。ここに記載されている脆弱性の修正は、Qualcomm から直接入手できます。
CVE | 参照 | タイプ | 重大度 | コンポーネント |
---|---|---|---|---|
CVE-2014-9960 | A-37280308* | N/A | 重大 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2014-9961 | A-37279724* | N/A | 重大 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2014-9953 | A-36714770* | N/A | 重大 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2014-9967 | A-37281466* | N/A | 重大 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2015-9026 | A-37277231* | N/A | 重大 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2015-9027 | A-37279124* | N/A | 重大 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2015-9008 | A-36384689* | N/A | 重大 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2015-9009 | A-36393600* | N/A | 重大 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2015-9010 | A-36393101* | N/A | 重大 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2015-9011 | A-36714882* | N/A | 重大 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2015-9024 | A-37265657* | N/A | 重大 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2015-9012 | A-36384691* | N/A | 重大 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2015-9013 | A-36393251* | N/A | 重大 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2015-9014 | A-36393750* | N/A | 重大 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2015-9015 | A-36714120* | N/A | 重大 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2015-9029 | A-37276981* | N/A | 重大 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2016-10338 | A-37277738* | N/A | 重大 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2016-10336 | A-37278436* | N/A | 重大 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2016-10333 | A-37280574* | N/A | 重大 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2016-10341 | A-37281667* | N/A | 重大 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2016-10335 | A-37282802* | N/A | 重大 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2016-10340 | A-37280614* | N/A | 重大 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2016-10334 | A-37280664* | N/A | 重大 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2016-10339 | A-37280575* | N/A | 重大 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2016-10298 | A-36393252* | N/A | 重大 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2016-10299 | A-32577244* | N/A | 重大 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2014-9954 | A-36388559* | N/A | 高 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2014-9955 | A-36384686* | N/A | 高 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2014-9956 | A-36389611* | N/A | 高 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2014-9957 | A-36387564* | N/A | 高 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2014-9958 | A-36384774* | N/A | 高 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2014-9962 | A-37275888* | N/A | 高 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2014-9963 | A-37276741* | N/A | 高 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2014-9959 | A-36383694* | N/A | 高 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2014-9964 | A-37280321* | N/A | 高 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2014-9965 | A-37278233* | N/A | 高 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2014-9966 | A-37282854* | N/A | 高 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2015-9023 | A-37276138* | N/A | 高 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2015-9020 | A-37276742* | N/A | 高 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2015-9021 | A-37276743* | N/A | 高 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2015-9025 | A-37276744* | N/A | 高 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2015-9022 | A-37280226* | N/A | 高 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2015-9028 | A-37277982* | N/A | 高 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2015-9031 | A-37275889* | N/A | 高 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2015-9032 | A-37279125* | N/A | 高 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2015-9033 | A-37276139* | N/A | 高 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2015-9030 | A-37282907* | N/A | 高 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2016-10332 | A-37282801* | N/A | 高 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2016-10337 | A-37280665* | N/A | 高 | クローズドソース コンポーネント |
CVE-2016-10342 | A-37281763* | N/A | 高 | クローズドソース コンポーネント |
Google デバイスのアップデート
Google デバイスの最新の無線(OTA)アップデートとファームウェア イメージのセキュリティ パッチレベルについて、次の表に示します。Google デバイスのファームウェア イメージは、Google デベロッパー サイトで入手できます。
Google デバイス | セキュリティ パッチレベル |
---|---|
Google Pixel、Google Pixel XL | 2017-06-05 |
Nexus 5X | 2017-06-05 |
Nexus 6 | 2017-06-05 |
Nexus 6P | 2017-06-05 |
Nexus 9 | 2017-06-05 |
Nexus Player | 2017-06-05 |
Google Pixel C | 2017-06-05 |
Google デバイスのアップデートには、下記のセキュリティの脆弱性に対するパッチも含まれています(該当する場合)。
CVE | 参照 | タイプ | 重大度 | 更新対象の AOSP バージョン |
---|---|---|---|---|
CVE-2017-0639 | A-35310991 | ID | 高 | 4.4.4、5.0.2、5.1.1、6.0、6.0.1、7.0、7.1.1、7.1.2 |
謝辞
調査にご協力くださった下記の皆様方に感謝いたします(敬称略)。
CVE | 研究者 |
---|---|
CVE-2017-0643、CVE-2017-0641 | Trend Micro の Ecular Xu(徐健) |
CVE-2017-0645、CVE-2017-0639 | MS509Team の En He(@heeeeen4x)、Bo Liu |
CVE-2017-0649 | Qihoo 360 Technology Co. Ltd. IceSword Lab の Gengjia Chen(@chengjia4574)、pjf |
CVE-2017-0646 | Tencent PC Manager の Godzheng(郑文选 @VirtualSeekers) |
CVE-2017-0636 | Shellphish Grill Team の Jake Corina(@JakeCorina) |
CVE-2017-8233 | Qihoo 360 IceSword Lab の Jianqiang Zhao(@jianqiangzhao)、pjf |
CVE-2017-7368 | C0RE Team の Lubo Zhang(zlbzlb815@163.com)、Yuan-Tsung Lo(computernik@gmail.com)、Xuxian Jiang |
CVE-2017-8242 | Tesla Product Security Team の Nathan Crandall(@natecray) |
CVE-2017-0650 | ベン=グリオン大学サイバー研究室の Omer Shwartz、Amir Cohen、Asaf Shabtai 博士、Yossi Oren 博士 |
CVE-2017-0648 | HCL Technologies Aleph Research の Roee Hay(@roeehay) |
CVE-2017-7369、CVE-2017-6249、CVE-2017-6247、CVE-2017-6248 | TrendMicro の sevenshen(@lingtongshen) |
CVE-2017-0642、CVE-2017-0637、CVE-2017-0638 | Vasily Vasiliev |
CVE-2017-0640 | Trend Micro Mobile Threat Response Team の V.E.O(@VYSEa) |
CVE-2017-8236 | Tencent Security Platform Department の Xiling Gong |
CVE-2017-0647 | Qihoo 360 Qex Team の Yangkang(@dnpushme)、Liyadong |
CVE-2017-7370 | Qihoo 360 Technology Co. Ltd IceSword Lab の Yonggang Guo(@guoygang) |
CVE-2017-0651 | C0RE Team の Yuan-Tsung Lo(computernik@gmail.com)、Xuxian Jiang |
CVE-2017-8241 | Google の Zubin Mithra |
一般的な質問と回答
上記の公開情報に対する一般的な質問とその回答は以下のとおりです。
1. 上記の問題に対処するようにデバイスが更新されているかどうかを確かめるには、どうすればよいですか?
デバイスのセキュリティ パッチレベルを確認する方法については、Google Pixel と Nexus のアップデート スケジュールに関するページに記載されている手順をご覧ください。
- セキュリティ パッチレベル 2017-06-01 以降では、セキュリティ パッチレベル 2017-06-01 に関連するすべての問題に対処しています。
- セキュリティ パッチレベル 2017-06-05 以降では、セキュリティ パッチレベル 2017-06-05、およびそれ以前のすべてのパッチレベルに関連するすべての問題に対処しています。
このアップデートを組み込んだデバイス メーカーは、パッチレベル文字列を以下に設定する必要があります。
- [ro.build.version.security_patch]:[2017-06-01]
- [ro.build.version.security_patch]:[2017-06-05]
2. この公開情報に 2 つのセキュリティ パッチレベルがあるのはなぜですか?
この公開情報では、2 つのセキュリティ パッチレベルを掲載しています。これは、すべての Android デバイスにまたがる同様の脆弱性をひとまとめにして、Android パートナーが迅速かつ柔軟に修正できるようにするためです。Android パートナーには、この公開情報に掲載されている問題をすべて修正し、最新のセキュリティ パッチレベルを使用することが推奨されています。
- 2017 年 6 月 1 日のセキュリティ パッチレベルを使用するデバイスには、そのセキュリティ パッチレベルに関連するすべての問題と、それ以前のセキュリティに関する公開情報で報告されたすべての問題の修正を組み込む必要があります。
- 2017 年 6 月 5 日以降のセキュリティ パッチレベルを使用するデバイスには、今回(およびそれ以前)のセキュリティに関する公開情報に掲載された、該当するすべてのパッチを組み込む必要があります。
パートナーには、対処するすべての問題の修正を 1 つのアップデートにまとめて提供することが推奨されています。
3. 「タイプ」列の項目はどういう意味ですか?
脆弱性の詳細の表で「タイプ」列に記載した項目は、セキュリティの脆弱性の分類を示しています。
略語 | 定義 |
---|---|
RCE | リモートコード実行 |
EoP | 権限昇格 |
ID | 情報開示 |
DoS | サービス拒否攻撃 |
なし | 該当する分類なし |
4. 「参照」列の項目はどういう意味ですか?
脆弱性の詳細の表で「参照」列に記載されている内容には、参照の値が属している組織を示した接頭辞が含まれている場合があります。
接頭辞 | 参照 |
---|---|
A- | Android バグ ID |
QC- | Qualcomm の参照番号 |
M- | MediaTek の参照番号 |
N- | NVIDIA の参照番号 |
B- | Broadcom の参照番号 |
5. 「参照」列の Android バグ ID の横にある「*」はどういう意味ですか?
公開されていない問題には、「参照」列の Android バグ ID の横に「*」を付けています。この問題のアップデートは通常、Google デベロッパー サイトから入手できる最新の Nexus デバイス用バイナリ ドライバに含まれています。
バージョン
バージョン | 日付 | メモ |
---|---|---|
1.0 | 2017 年 6 月 5 日 | 情報公開 |
1.1 | 2017 年 6 月 7 日 | 公開情報を改訂し AOSP リンクを追加 |
1.2 | 2017 年 7 月 11 日 | 公開情報を改訂し CVE-2017-6249 を追加 |
1.3 | 2017 年 8 月 17 日 | 公開情報を改訂し参照番号を更新 |