サポートされている各プロパティは、VehiclePropConfig 構造によって定義されるプロパティの構成で指定され、各プロパティには以下のフィールドがあります。
| フィールド | 説明 |
|---|---|
prop |
プロパティ ID。この ID はサポートされているシステム プロパティまたはベンダー プロパティからの定義済みシステム プロパティのいずれかである必要があります。プロパティ ID は、以下のフィールドのビット OR を使用して構築されます(右から左)。
たとえば、 |
access |
プロパティのアクセスモード。READ、WRITE、READ_WRITE のいずれかにする必要があります。サポートされているシステム プロパティで定義されているアクセスモードと同じである必要があります。 |
changeMode |
|
configArray |
プロパティ固有の構成を含む任意の配列。これは空でもかまいません。 |
configString |
プロパティ固有の構成を含む任意の文字列。これは空でもかまいません。 |
minSampleRate、maxSampleRate
継続プロパティのサポートされている最小と最大のサンプルレート。プロパティが継続的でない場合は使用されません。 |
|
プロパティのタイプ
VehiclePropertyType.aidl で列挙型として定義されます。サポートされているプロパティのタイプを以下の表に示します。
| プロパティのタイプ | 値 | 説明 |
|---|---|---|
| STRING | 0x00100000 | 文字列プロパティ。車両プロパティ値で stringValue フィールドを使用します。 |
| BOOLEAN | 0x00200000 | ブール値プロパティ。int32Values フィールドの最初の要素を車両プロパティ値で使用します。0 は falseを、None 0 は true を意味します。 |
| INT32 | 0x00400000 | 整数プロパティ。int32Values フィールドの最初の要素を車両プロパティ値で使用します。 |
| INT32_VEC | 0x00410000 | Integer[] プロパティ。int32Values フィールドの要素を車両プロパティ値で使用します。 |
| INT64 | 0x00500000 | Long 型プロパティ。int64Values フィールドの最初の要素を車両プロパティ値で使用します。 |
| INT64_VEC | 0x00510000 | Long[] プロパティ。int64Values フィールドの要素を車両プロパティ値で使用します。 |
| FLOAT | 0x00600000 | Float プロパティ。floatValues フィールドの最初の要素を車両プロパティ値で使用します。 |
| FLOAT_VEC | 0x00610000 | Float[] プロパティ。floatValues フィールドの要素を車両プロパティ値で使用します。 |
| BYTES | 0x00700000 | byte[] プロパティ。byteValues フィールドの要素を車両プロパティ値で使用します。 |
| MIXED | 0x00e00000 | 混合型のプロパティ。スカラー型またはベクター型の任意の組み合わせ。プロパティの構成で config 配列に正確な形式を指定する必要があります。 ベンダー混合型のプロパティの場合、configArray はこの構造でフォーマットする必要があります。
たとえば、 |
エリア ID 構成
各プロパティ構成には、エリア ID 構成のリストが含まれる場合もあります。このリストは、グローバル プロパティについては任意、ゾーン プロパティには必須です(複数のサポート対象エリアがあるプロパティ)。各エリア ID 構成には以下のフィールドがあります。
| フィールド | 説明 |
|---|---|
areaId |
このエリアの ID。エリア ID をご覧ください。 |
minInt32Value、maxInt32Value |
|
minInt64Value、maxInt64Value |
|
minFloatValue、maxFloatValue |
|
(Android 14 の新機能)supportedEnumValues |
|
エリアタイプ
VehicleArea.aidl で列挙型として定義されます。サポートされているエリアタイプを以下に示します。
| エリアタイプ | 値 | 説明 |
|---|---|---|
| GLOBAL | 0x01000000 | このプロパティはグローバル プロパティで、複数のエリアはありません。 |
| WINDOW | 0x03000000 | 窓に基づくエリア。VehicleAreaWindow 列挙値を使用します。 |
| MIRROR | 0x04000000 | ミラーに基づくエリア。VehicleAreaMirror 列挙値を使用します。 |
| SEAT | 0x05000000 | シートに基づくエリア。VehicleAreaSeat 列挙値を使用します。 |
| DOOR | 0x06000000 | ドアに基づくエリア。VehicleAreaDoor 列挙値を使用します。 |
| WHEEL | 0x07000000 | 車輪に基づくエリア。VehicleAreaWheel 列挙値を使用します。 |
各ゾーン プロパティでは、事前定義したエリアタイプを使用する必要があります。各エリアタイプには、エリアタイプの列挙値で定義されたビットフラグのセットがあります。たとえば、SEAT エリアでは、VehicleAreaSeat 列挙型が定義されています。
ROW_1_LEFT = 0x0001ROW_1_CENTER = 0x0002ROW_1_RIGHT = 0x0004ROW_2_LEFT = 0x0010ROW_2_CENTER = 0x0020ROW_2_RIGHT = 0x0040ROW_3_LEFT = 0x0100...
エリア ID
ゾーン プロパティはエリア ID によって区別されます。ゾーン プロパティはそれぞれ、複数のエリア ID をサポートできます。エリア ID は、それぞれの列挙値からの 1 つ以上のフラグで構成されます。たとえば、VehicleAreaSeat を使用するプロパティでは次のようなエリア ID を使用します。
| アイテム | 説明 |
|---|---|
ROW_1_LEFT | ROW_1_RIGHT |
このエリア ID は、左右の前部座席に適用されます。 |
ROW_2_LEFT |
後部の左シートにのみ適用されます。 |
ROW_2_RIGHT |
後部の右シートにのみ適用されます。 |
詳しくは、HVAC をご覧ください。