WindowManager

WindowManager ダンプは、特定の時点の WindowManager のスナップショットを提供します。WindowManager トレースでは、状態のシーケンスが時系列で提供されます。これにより、ウィンドウが画面に表示される理由、ウィンドウの構成、アクティビティ、タスク、ディスプレイ、または WindowManager 階層内の他の要素の構成に関する有益な分析情報を得ることができます。この情報は、アプリが表示されない、アプリを切り替える際に画面がちらつく、といった問題のトラブルシューティングに役立ちます。

Winscope の WindowManager ビューアには、トレースおよびダンプに関する分析情報が表示されます。

トレース収集の詳細については、WindowManager をご覧ください。

windowmanager

図 1. WindowManager のトレース分析。

画面の左側には、ウィンドウの 3D ビューが表示されます。長方形ビューでは、ウィンドウの境界、Z オーダー、不透明度が考慮されます。

タブの中央のセグメントには、ウィンドウの階層が表示されます。このビューには、ウィンドウ、アクティビティ、タスク間の親子関係に加えて、次の情報が含まれます。

  • V: 表示可能なウィンドウを識別します。

画面の右側には、使用可能なすべてのプロパティの proto ダンプが表示されます。proto ダンプ セクションの機能の詳細については、プロパティをご覧ください。

@IntDef の変換

@IntDef の変換は、WindowManager プロパティ パネルの重要なプロパティです。@IntDef は、整数型のアノテーション付き要素が論理型を表すこと、およびその値が明示的に指定された定数のいずれかである必要があることを示します。@IntDef は、メモリとパフォーマンスへの影響を軽減する目的で、Android コードベース内で列挙型の代わりに使用されます。

@IntDef の使用例を次に示します。

/**
  * The modes to control how root task is moved to the front when calling {@link Task#reparent}.
 */
@Retention(RetentionPolicy.SOURCE)
@IntDef({
  REPARENT_MOVE_ROOT_TASK_TO_FRONT,
  REPARENT_KEEP_ROOT_TASK_AT_FRONT,
  REPARENT_LEAVE_ROOT_TASK_IN_PLACE
})
@interface ReparentMoveRootTaskMode {}

// Moves the root task to the front if it was not at the front
static final int REPARENT_MOVE_ROOT_TASK_TO_FRONT = 0;
// Only moves the root task to the front if it was focused or frontmost already
static final int REPARENT_KEEP_ROOT_TASK_AT_FRONT = 1;
// Do not move the root task as a part of reparenting
static final int REPARENT_LEAVE_ROOT_TASK_IN_PLACE = 2;

フラグは、人が読める値ではなく整数として保存されるため、解釈が難しい場合があります。Winscope は、@IntDef 定義を使用して、これらのフラグを人間が読める値に変換します。 Winscope はコンパイル時に @IntDef 値の辞書を収集し、実行時にこのリストを使用して、@IntDef インスタンスを人が読める形式にデコードします。たとえば、activityType が 2 のアクティビティの場合、activityType が ACTIVITY_TYPE_HOME に変換されます。同様に、flags=2173763840 のウィンドウは、Winscope で次のように変換されます。

flags=FLAG_DRAWS_SYSTEM_BAR_BACKGROUNDS | FLAG_HARDWARE_ACCELERATED | FLAG_SPLIT_TOUCH | FLAG_SHOW_WALLPAPER | FLAG_LAYOUT_INSET_DECOR | FLAG_LAYOUT_IN_SCREEN

Winscope が @IntDef インスタンスを正しく変換しない場合は、@IntDef マッピングを更新するに記載された手順に沿って、Winscope で認識されている @IntDef インスタンスのリストを更新してください。