ヘッドセット、ヘッドフォンのアンプ、マイク、DAC/ADC、ホルダーなどのオーディオ アクセサリーを実装する場合は、アクセサリーと Android デバイスとの接続方法を検討する必要があります。次のセクションでは、音楽ストリーミングやその他のオーディオ コンテンツを対象とした 3.5 mm 有線ヘッドセット接続、Universal Serial Bus(USB)接続、Bluetooth 接続について説明します。
3.5 mm ヘッドセット コネクタ経由のオーディオ
多くの Android デバイスは、3.5 mm(ミニ)ヘッドセット コネクタを備えています。3.5 mm ヘッドセット仕様では、従来のステレオ出力とモノラル入力に加え、さまざまな Android デバイスとヘッドセット間の相互接続を可能とする基準インピーダンスと機能が定義されています。
USB 経由のオーディオ
Android では、次のモードで USB を使用できます。
- 開発モード: オーディオには対応していません。
- アクセサリー モード: Android Open Accessory(AOA)2.0 で用意されており、限定的なオーディオ機能を提供します。USB 経由でのカスタム オーディオの接続をご覧ください。
- ホストモード: Android デバイスを USB バスとして動作させ、オーディオ インターフェースなどのさまざまな USB ベースの周辺機器を使用できるようにします。ホストモードを実装するデバイスでは、USB ヘッドセット仕様に準拠する USB ヘッドセットとの互換性が維持されます。ホストモードでのオーディオについては、USB デジタル オーディオをご覧ください。
Bluetooth 経由のオーディオ
Bluetooth 経由で Android に接続するアクセサリーでは、Advanced Audio Distribution Profile(A2DP)接続を使用して音楽をストリーミング再生できます。A2DP を使用して Bluetooth でオーディオを再生するには、Android 1.5(API レベル 3)以降が必要です。Android のユーザーは、システムの [設定] > [Bluetooth] からこのプロファイルをサポートするアクセサリーに接続し、セカンダリ アプリケーションを必要とすることなくアクセサリーで直接音楽を再生できます。
Android 3.0(API レベル 11)では、BluetoothA2dp
クラスを使用して A2DP 接続の操作が行えます。オーディオ アクセサリーへ出力するカスタム アプリケーションを作成するには、Android 3.0 以上を使用する必要があります。
次の手順
Bluetooth 接続を使用するオーディオ アクセサリーの作成手順は次のとおりです。
- ハードウェア プラットフォームを選択するか、Bluetooth 通信と A2DP 接続プロファイルに対応したハードウェア デバイスを作成します。
- ADK 2012 ファームウェア ソースコード(
<adk-src>/adk2012/board/library/ADK2/
)を確認します。Bluetooth 接続を使用するオーディオ再生アクセサリーの実装例があります。
注: ADK 2012 ソースコードには、Texas Instruments CC2564 チップ用に作成されたオープンソースの Bluetooth スタックが含まれていますが、標準の Host/Controller Interface(HCI)を実装する Bluetooth チップでも動作するように設計されています。
MIDI over USB と Bluetooth LE
USB と Bluetooth Low Energy の両方を、MIDI プロトコルのトランスポートとして使用できます。詳しくは MIDI をご覧ください。