テストコマンド スケジューラ

Tradefed でのテストの実行はすべてコマンド スケジューラを通じてリクエストされます。そのため、コマンド スケジューラはテストの実行に必要なハーネスのコンポーネントとして重要です。

ライフサイクル

テスト リクエストが Tradefed に渡されると(コンソールからの入力など)、テスト実行前に次のイベントが実行されます。

  1. テスト リクエストが解析されます。テスト リクエストは通常、XML Tradefed 構成リファレンスとオプションで構成されます。例: > run host --class com.android.tradefed.build.BuildInfoTest
  2. デバイス マネージャーに対して、テスト リクエストに一致するデバイスがリクエストされます。デバイス マネージャーはテスト リクエストに一致するデバイスを割り当てます。たとえば、Pixel デバイスがリクエストされた場合、デバイス マネージャーは利用可能な Pixel デバイスを検索します。
  3. テスト リクエストとデバイスが呼び出しとして開始されます。テストが開始されます。
  4. デバイスがリリースされます。呼び出しが終了すると、割り当てられたデバイスはリリースされ、他のテスト用に割り当てられます。

Tradefed の呼び出し

Tradefed での呼び出しとは、テストコマンドが現在実行中であることを指します。 呼び出しに含まれるデバイスは allocated としてマークされ、他のテストには使用できません。

TF は次の手順をこの順序で実行します。

  1. ビルドとテスト アーティファクトのダウンロード
  2. ターゲットの作成
  3. テストの実行
  4. ターゲットのクリーンアップ
  5. 結果のレポート

各ステップの詳細は、アーキテクチャのセクションを参照してください。