Android Comms テストスイート(ACTS)では、ACTS 構成内から追加のテスト情報またはパラメータを指定できます。ユーザー パラメータは JSON 準拠の任意の形式にでき、Python で適切なタイプ(dict
、list
、str
など)にデコードされます。ユーザー パラメータを指定できる場所は 2 つあります。
構成のルートレベル
{ "testbed": { ... }, "my_user_param1": "my_value", "my_user_param2": {"another": ["value"]} }
testbed 内
{ "testbed": { "my_testbed": { "AndroidDevice": [...], ..., "my_user_param1": "my_value", "my_user_param2": {"another": ["value"]} } }, }
ユーザー パラメータがルートレベル内と testbed 内にある場合、testbed 固有の値が使用されます。
ACTS テストクラスでは、ユーザーは以下を使用してこの情報を読み取ることができます。
class MyActsTest
def setup_class(self):
self.my_param_1 = self.user_params['my_user_param1']
# Get the parameter with a default value if not found within config.
self.my_param_2 = self.user_params.get('my_user_param2', default={})
特別なユーザー パラメータ
ACTS で特別なプロパティを持つ便利なオプション ユーザー パラメータのリストを以下に示します。
consecutive_failure_limit
: 同じテストクラスの残りのテストをブロックする前に許可する連続したテストの失敗の回数。指定しない場合、デフォルトの動作では、失敗かどうかにかかわらず、すべてのテストが実行されます。このパラメータは、testbed が正しく構成されておらず、すべてのテストが失敗する場合に役立ちます。quiet_tests
:test_class
またはtest_class.test_name
の形式で指定されたテストクラスまたはテストケースのリスト。たとえば、BleScanApiTest
やBleScanApiTest.test_start_ble_scan_with_default_settings
など。このリストの各テストケースでは、テスト失敗のアーティファクト(バグレポート、qxdm のログなど)は生成されません。テストケースなしでテストクラス名を指定した場合、指定したクラスのすべてのテストケースで、バグレポートをスキップするように設定されます。このフラグを使用すると、失敗することが想定される問題のあるテストケースで出力を抑制できます。retry_tests
:test_class
またはtest_class.test_name
の形式で指定されたテストクラスまたはテストケースのリスト。たとえば、BleScanApiTest
やBleScanApiTest.test_start_ble_scan_with_default_settings
など。このリストの各テストケースでは、テストが失敗した場合、1 回再試行されます。テストが 2 回失敗した場合は、失敗としてマークされます。