ARM64 で 16 KB ページサイズの Cuttlefish を使用する

このセットアップには、ARM64 Linux ホストが必要です。このページでは、ARM64 で 16 KB ページサイズをサポートする Cuttlefish をビルドして開始する方法について説明します。このページの手順では、Cuttlefish パッケージがマシンにインストールされていることが前提となります。Cuttlefish パッケージをインストールする手順については、Cuttlefish のインストールに関する記事のステップ 1 をご覧ください。

Android Continuous Integration のサイトからビルド済みのアーティファクトを直接ダウンロードするか、ソースコードを変更する必要がある場合は AOSP からビルドして、Cuttlefish を起動できます。

アーティファクトをダウンロードして Cuttlefish を起動する

Android Continuous Integration のサイトにアクセスし、ブランチ名として aosp-main-throttled を入力します。aosp_cf_arm64_phone_pgagnostic ターゲットの最新のビルドをクリックします。Cuttlefish のインストールに関する記事のステップ 5 に記載された手順を行います。

AOSP からビルドして Cuttlefish を起動する

ページに依存しないターゲットで Cuttlefish をビルドし、起動します。

$ mkdir main && cd main
$ repo init -u https://android.googlesource.com/platform/manifest -b main
$ repo sync -c -j32

# Build cf agnostic target.
$ source build/envsetup.sh
$ lunch aosp_cf_arm64_phone_pgagnostic-trunk_staging-userdebug
$ m

# Launch cf with a kernel with 16 KB page size support.
$ launch_cvd
...
...
VIRTUAL_DEVICE_DISPLAY_POWER_MODE_CHANGED
virtio_input_hid_handle_status: unknown type 20
virtio_input_hid_handle_status: unknown type 20
virtio_input_hid_handle_status: unknown type 20
virtio_input_hid_handle_status: unknown type 20
Generating new secret with slot ID: 4
VIRTUAL_DEVICE_BOOT_STARTED
VIRTUAL_DEVICE_NETWORK_MOBILE_CONNECTED

ページサイズと起動を確認する

ページサイズと起動ステータスを確認する方法は以下のとおりです。

  1. root としてシェルにアクセスします。

    $ adb root
    adbd is already running as root
    $ adb shell
    vsoc_arm64_pgagnostic:/ #
    
  2. ページサイズと起動ステータスを確認します。

    vsoc_arm64_pgagnostic:/ # getconf PAGE_SIZE
    16384
    vsoc_arm64_pgagnostic:/ # getprop | grep sys.boot.completed
    sys.boot_completed: 1
    

16 KB ページサイズのカスタム カーネルの Cuttlefish を使用する

ビルド済みのカーネルの代わりにカスタム カーネルを使用する方法は以下のとおりです。

  1. Android 共通カーネルのリポジトリ ディレクトリを作成して、ディレクトリを同期します。

    $ mkdir common-android14-6.1 && cd common-android14-6.1
    $ repo init -u https://android.googlesource.com/kernel/manifest -b common-android14-6.1
    $ repo sync -c -j$(nproc)
    
  2. 16 KB ページサイズのカーネルをビルドします。

    $ tools/bazel run --lto=none //common:kernel_aarch64_16k_dist
    $ tools/bazel run --lto=none //common-modules/virtual-device:virtual_device_aarch64_16k_dist -- \
        --dist_dir=out/android14-6.1/dist
    
  3. ビルドが正常に実行されたことを確認します。

    # Generated files
    $ ls out/android14-6.1/dist/Image
    $ ls out/android14-6.1/dist/initramfs.img
    

16 KB ページサイズのカスタム カーネルの Cuttlefish を開始する

新しくビルドされたカーネルを Cuttlefish で使用する手順は以下のとおりです。

$ launch_cvd -kernel_path ~/common-android14-6.1/out/android14-6.1/dist/Image \
      -initramfs_path ~/common-android14-6.1/out/android14-6.1/dist/initramfs.img \
      --resume=false --userdata_format=ext4 \
      --data_policy=always_create --blank_data_image_mb=8000
      -userdata_format=ext4