Android ランタイム(ART)

ART モジュールは、最新の管理対象ランタイムの最適化、機能、バグ修正をユーザーに提供することで Android の利便性を改善することを目的としています。ユーザーは、デバイスに搭載されたランタイムでのエラーに悩まされることがなくなりました。デベロッパーが新しい機能のリリースを何年も待つこともなくなりました。ランタイムとライブラリの改善は、すべての Android パートナー間で共有されます。

Android ランタイム(ART)と Managed Core Library(libcore)は、ネイティブ ランタイム(Bionic)と ICU とともに Android 10 のランタイム モジュールの取り組みに含まれています。

Android 11 では、ART と libcore は更新不可能な APEX としてパッケージ化されています。Bionic と ICU(コードとデータ)はプラットフォームに保持され、更新可能性を改善するために ART から分離されています。

モジュールの境界

プロジェクト名 目的
art モジュール プロジェクト
external/apache-xml モジュール プロジェクト
external/bouncycastle モジュール プロジェクト
external/okhttp モジュール プロジェクト
external/oj-libjdwp モジュール プロジェクト
libcore モジュール プロジェクト
libnativehelper モジュール プロジェクト
system/core/libnativebridge モジュール プロジェクト
system/core/libnativeloader モジュール プロジェクト

パッケージの形式

ART モジュール(com.android.art)は重要なシステム コンポーネントであるため、APEX として出荷されます。APK 内のアプリとサービスを起動するには、ART モジュールが存在する必要があります。