マルチ ターゲット作成ツール

ターゲット作成ツールと同様に、マルチ ターゲット作成ツールを使用することで、複数のデバイスを同時に設定できます。たとえば、テスト用に Bluetooth 経由で 2 台のデバイスを接続する場合に使用できます。

ベース インターフェース

ベース インターフェースは IMultiTargetPreparer で、実行する setUp メソッドを実装できます。基本的な抽象クラスである BaseMultiTargetPreparer の実装をおすすめします。組み込まれている無効化機能により、作成ツールを簡単に無効化できます。

また、マルチ ターゲット作成ツールでは、クリーンアップ オペレーション用の tearDown メソッドを直接使用できます。

推奨事項

各作成ツールでは、1 つの main 関数のみに限定することをおすすめします。これによって作成ツールを再利用しやすくなります。

また、重複を避けるため、新しい作成ツールを追加する前に利用可能な作成ツールのリストを確認してください。作成ツールは tools/tradefederation/core/src/com/android/tradefed/targetprep/multi/ からご利用いただけます。

マルチ ターゲット作成ツールを設定できるデバイスの数に制限はありません。実装するインターフェースの IInvocationContext ですべてのデバイスを利用できます。

XML 設定

オブジェクト タグは multi_target_preparer です。次に例を示します。

<multi_target_preparer class="com.android.tradefed.targetprep.multi.HelloWorldMultiTargetPreparer">
</multi_target_preparer>

操作順序

  1. multi_target_preparertarget_preparer後に setUp を実行します。
  2. multi_target_preparer はターゲット クリーナーの前に tearDown を実行します。

これにより必ずしもすべての設定手順を実施できるわけではありませんが、マルチ ターゲット作成ツールを multi_pre_target_preparer として XML に定義し、target_preparer インスタンスの前に実行することはできます。

<multi_pre_target_preparer class="com.android.tradefed.targetprep.multi.HelloWorldMultiTargetPreparer">
</multi_pre_target_preparer>

全体的な操作順序は次のとおりです。

  1. multi_pre_target_preparer setUp
  2. target_preparer setUp
  3. multi_target_preparer setUp
  4. multi_target_preparer tearDown
  5. target_preparer tearDown
  6. multi_pre_target_preparer tearDown

マルチ ターゲット作成ツールは、必要な設定の順序に応じて multi_target_preparer または multi_pre_target_preparer として宣言できます。