ViewCapture ダンプとは、位置、サイズ、スケール、可視性をはじめとする特定の時点でのウィンドウのビュー階層のスナップショットです。一方、ViewCapture トレースでは、状態の時系列シーケンスが提供され、ビューの動作の推移に関する分析情報が得られます。簡単に言うと、ウィンドウ内のビューとそのプロパティに関する情報をキャプチャするのが ViewCapture で、これを使用すると、特定の瞬間のユーザー エクスペリエンスを把握し、時間の経過に伴う変化を追跡できます。電池アイコンが表示されない、または通知のちらつきが発生するといった問題のトラブルシューティングに便利です。
Winscope の ViewCapture ビューアを使用すると、その時点でのビューの状態の可視化し、時間の経過に伴うビューの変化を観察して、バグや異常値に関するビュー階層データを分析できます。フレームごとに可視化することで、画面を録画するよりビューの状態の検査が簡単になります。また、ビューのトレース収集は画面の録画より CPU 負荷が少ないため簡単に有効化できます。
トレースの収集方法の詳細については、ViewCapture をご覧ください。
タブの構造
ViewCapture のタブは、長方形ビュー、階層ビュー、プロパティ ビューの 3 つのパネルに分かれています。
図 1. ViewCapture のトレース分析。
長方形ビュー
画面の左側には、ビュー階層の 3D ビューが表示されます。長方形ビューでは、ビューの境界、Z オーダー、不透明度が考慮されます。
長方形ビューの上部にあるメニューには、利用可能なウィンドウがすべて表示されます。表示内容を選択する際に、特定のウィンドウまたはすべてのウィンドウを選択できます。
図 2. ViewCapture の長方形ビュー。
階層ビュー
タブの中央のセグメントには、ビュー階層が表示されます。このビューには、ビュー間の親子関係に加えて以下の情報が含まれます。
- V: 表示可能なビューを識別します。
プロパティ ビュー
デバッグを容易にするために、ViewCapture ビューアでは厳選されたプロパティのリストが提供され、情報がより整理された形式で表示されます。このリストには次のカテゴリが含まれます。
- ビュー: ビュー ID。
- ジオメトリ: 座標、サイズ、スケールなどのビューの形状に関する詳細情報。
- エフェクト: ビューに関するエフェクトとその他のプロパティ。